Happy 'foryou' days

ふぉ〜ゆ〜が好きです。

Only1, NOT No.1は2022夏の思い出

ふぉ〜ゆ〜meets梅棒という副題のついた舞台、「Only1, NOT No.1」の名古屋公演の大千穐楽がついに終わった。

 

 

思い入れのある作品だからこそと、気合が入り過ぎて結局思いを文字にできないままになってしまった舞台もあるので、せっかくここにアカウントを持っているのだから(ブログ開設は2016年10月らしい)使って感想を書いておきたいと思う。

 

 

この作品を観たふぉゆ担さんの多くの方は梅棒さんの舞台は初見らしいみたいだけど、

わたしは一応「ごはんつぶ(梅棒FC会員の名称)」です。

ただ、1作品1観劇だったのでそれほど観ていないし、梅棒さんのオフィシャルブログを読んでも、誰が書いているのかそのお顔とお名前もわかっていないくらいのライトなごはんつぶです。

 

 

 

 

 

 

では感想をレパートリーごとに書いていきます。

 

 

 

 

 

プロローグ

 

舞台の上段の真ん中にバーのセット。

下手には「On The Beach」のピンクネオンの看板。

ハマ子さんが登場する。

最初に観たときは「伊賀の花嫁」のせいらママを連想していた。

オネェっぽい話し方、ちょっと圧のある感じ、さらりと魅せるタップ、似てる。

でも観劇を重ねるごとにその印象は薄くなっていって、客席の人をバーに来たお客としてもてなしつつ、歌舞伎町のいろはについてと観劇マナーについて話してくれる時間だなと思うようになった。

このハマ子とクレアだけがセリフがあり、ほかの人はノンバーバルです。

 

初見のときやその後もしばらく気づかなかったのだけど、このBar On The Beachの店内で流れていうrピアノサウンドは、舞台のテーマ曲「Only1, NOT No.1」のジャズアレンジ版でした。

メロディラインだけ拾って聴いていると気づくくらい、印象が違って聞こえる。

名古屋でマチネで気がついたのだけど、

その後いくつか出てくるサウンドも全部「Only1, NOT No.1」のアレンジものだった。

音楽担当の方すごいなぁと思った瞬間だった。

 

 

 

 

M1 あおっぱな(関ジャニ∞

 

ジャニーズの曲もたくさん使われています、とゲネで言っていたので期待していたら一発目がこれだった。意外、というか、王道ジャニーズのキラキラアイドル曲じゃないのか、と思ったけれど、

今人さんがスペースで話していたのが「カッコつけない曲をちゃんと歌っているのが関ジャニ∞で、そういうアーティストがいてくれて良かった」だった。

秋田の高校でバドミントンをやっていた仲間同士の廻と犬太。

高校の部活の友達って、その後の人生に影響を与えることが大きいんだな、って舞台公演中は気づかなかったのだけど、終わって思い返して気づいた。

そういえば、大会で廻と犬太は負けちゃったんだよね。「やればできる」訳じゃないことをこのときガッツリ感じて泣いたんだろうなぁ。

 

バドミントンのユニフォームから学ランに早着替えを舞台上でやり、梅さん演じる金八先生みたいな校長先生に卒業式で別れる。

この辺りのダンスが、梅棒っぽくて、ふぉ〜ゆ〜では今まで踊ったことがあんまりない感じのちょっとコミカルだけどリズムをガッツリ振りに反映させしかも超飛び跳ねてるダンス。体力消耗しそう。

 

曲の中で瞬く間に場面が転換していく。

卒業したら廻は上段に投影された電車に乗って犬太は見送る。

後ろ(上手方向)に下がっていくように走り、電車は下手に進む。ここの演出が見事に廻と犬太の状況を説明してくれている。

 

東京に出てきた廻はUber Eatsみたいな UMEberEatsでバイトする。このバイトリュック「おどんろ」でも登場してた。

失敗してラーメンを頭から被っちゃったところをJKに写真撮られちゃう。きっとツイッターかインスタにアップされてるよね。

JKは梅棒舞台ではよく登場するけどいつも本当にうまい。躊躇せずに写真撮っちゃうとか、タピるとか。

そんなときに現れたのがナンバーワンホストの松也。

東京に憧れて上京して失敗ばかりしてたら、それはそれはキラキラで素敵に見えたはず。

松也に頼み込んで下っ端ホストになって、たぶんそれまでバイトで失敗してたからLINEしてなかったのかもしれないけど、ここでやっと廻は犬太にLINEしたのかもしれない。

東京に出てきて都会人として生きてるんだぜ、オレ、みたいな。

それにしても廻はどうしてホストに憧れたんだろう。キラキラに映ったからといって、カタギじゃない、ちょっと危うい世界だと私には見えるのに、廻にはそうは見えなかったのか。

田舎から上京するというのがあまり身近じゃないので私には理解しきれていないのかもしれない。

 

 

犬太は実家の酒蔵が、父親が倒れたり機材の修理代がかかったりしてピンチ。

手っ取り早く稼ぎたいから犬太も上京することに。

ここで犬太が上手方向に走っていくのを妹の茉莉花が追いかける。でも追いつかない。この追いつかない走り方が見事。

 

 

 

M2 上京がむしゃら物語(C&K)

 

日本地図が秋田から東京へ移動して、新宿駅の雑踏まで到着。

プロジェクションマッピング方式でものすごくわかりやすく説明がなされる。

C&Kさんの曲は梅棒さんのこれまでの舞台で使われたことがあった。この曲はハイトーンボイスじゃないからC&Kさんとは気づかなかくてパンフレットで知る。

犬太が東京にやってくると都会の洗礼、というか治安の悪い街の洗礼を受ける。荷物取られちゃったり犬にあげたおにぎりが自分の分まで取られちゃう。

「もうやーだやだー全部やになるよー」のダンス、犬太ひとりで頭を抱えてるところ身体能力の高さが際立つ。2フレーズめで女子ーずが揃って踊る所も好きだった。

曲の途中、ラップというのか語りというのか、その言葉まるまる口パクしてる廻くん。最初は本当はセリフ言ってると勘違いしたくらい言葉と口の動きがぴったり。「下を向くより上見た方が景色もよっぽど綺麗だよ」と言うところの上に真っ直ぐ上がった廻くんの腕が好き。

犬太と再会した廻の嬉しそうなところが好き。ようやく廻に会えた犬太も嬉しそうで、廻のジャケット着ちゃうのも好き。汗びしょで着られない回もあってそれも好き。

 

で、ここまでが前置きなのだね。セリフは全く無いのにこの2曲で物語のベースが全部わかる。梅棒さんさすがだなぁ。

 

 

 

 

 

M3 Only1, NOT No.1(ふぉ〜ゆ〜)

 

ワクワクの曲の全貌が登場。超絶カッコイイふぉ〜ゆ〜と超絶カッコイイ梅棒さんが堪能できる。

福ちゃんと辰巳さんはここでやっと登場。おつゆが最初めっちゃ踊ってる、とどっかで言っていた意味がやっとわかったところ。

そして梅棒さんの舞台でいつも見る大事なところ。出演者のクレジットが上手と下手に出るのだ。踊ってる人のお名前が出るのでしっかりみてるんだけどいつも覚えられず。ふぉゆ棒に関しては何度か観劇できたのでやっと全貌を把握。

たっさん(櫻井達彦さん)が出演できなくなった時はちゃんと今人さんのお名前になってたし、綺咲愛里さんの代理で今人さんが出演した時はそこも今人さんになっていた。それだけで感動。

ダンスでふぉ〜ゆ〜のソロパートはそれぞれ得意なコンビネーションを踊ってくれてた。廻くん毎公演バック転していて、この年でこんなことできるのすごいなと思っていた。ジャケットはどこから?と思ったら福ちゃんが持ってきて渡すのだね。アクロは公演の途中でなくなってしまってレポでは心配なことも読んだ。それでも華麗な登場をするのはセレブだからかな。

梅棒さんは普段は役に寄りそうため、なかなかカッコイイ梅棒って魅せてくれない。でもふぉゆ棒ではガッツリカッコイイところを魅せてくれるの嬉しい。公演の序盤の頃は今人さんと楢木和也さんくらいしか見て分からなかったのが千穐楽では全員把握できた。次の舞台でまた誰かわからないくらいのメイクして登場するんだろうな。

歌はふぉ〜ゆ〜が歌ってるのだよね。オリジナル曲増えたよね。ライブでも歌ってくれないかな。

 

 

 

 

M4 純情〜スンジョン〜(DJ OZMA

 

ホストクラブといえばこんな感じ〜、というイメージ通りの店の様子。この曲の前に影ナレがあったっけ。影ナレは今人さんかなぁ。ホストクラブにハマった女子ーズのトークで、キャバクラで稼いだお金をホストに貢ぐ構図がわかってああそういう「地獄のループ」なんだと理解。

お客を煽ってお酒を飲ませたりボトル入れたりする。松也がメルセデスで登場するのだけど、まさかの段ボールアートかと一瞬みんなが思ったところ。

さっきまでのカッコイイ梅棒がチャラいホストになってて笑う。

廻がホスト梅棒と混じって踊るところはふぉ〜ゆ〜で普段踊ってるのと違うダンスだけど、しっかり梅棒に合わせていてさすがだと思った。

地味女子役のとしょ(遠山晶司)さんの泣くジェスチャーがものすごく印象に残っている。地味女子が松也プレゼントしたセーターはあっさり捨てられてしまう。松也は利益優先だものね。欲しいのは愛じやなくてお金。

しかしそれはまっすぐな犬太には我慢ならない。せっかく廻に頼んで下働きさせてもらってるのに松也に楯突く犬太。あ〜あ、な廻。でもここで喧嘩別れにならないのは高校時代の絆の強さのせいね。 

 

 

 

M5 フィアンセになりたい(及川光博

 

梅さん(梅澤裕介さん)演じるオーランドが登場する。選りすぐりのナンバーワンホストを集めて店を作りたいらしい。金髪ロングで両手を広げてにっこり微笑むオーランド。「おどんろ」で冴えない中年のサラリーマンだったのにとそればかり考えてしまう。モデルにしたであろうあの方と、それをパロったいつぞやのENTAの福ちゃんの両方をいつも連想した。

松也を見つけたオーランドは嬉しそう。ナルシストとナルシストの出会い。オーランドのダンスがオーラがある人らしく大物感がある。ついてるSPが2人、くせ者感たっぷり。銃でも取り出すのかとホストみんなホールドアップしたら出したのはチュッパチャプス。「縁〜むかしなじみ〜」を連想したの私だけ?

せっかく憧れのホストと一緒に働けたのに、オーランドに引き抜かれて店を去ってガッカリする廻くん。ここでハマ子とクレアのトークがあったっけ。クレアの「憧れのホストがいなくなってどうして良いのかわからないなんて、その程度の気持ちではホストはつとまらない」だったか、辛辣な言葉のようだけどこれが現実なんだね。でも見守る2人にはちゃんと廻と犬太が見えている。「今どきこんな真っ直ぐな人はいない」って松崎さんのことそのまんまだ。「やればできる」のジェスチャーはこの後も何度も出てくるキーワード。SHOWBOYの「ヤルシカナイネ」と同じ。落ち込む廻にチラシを配ってスカウトしようと提案する犬太。チラシの登場がいかにも梅棒舞台らしい。ノンバーバルだからこういうの読んでおかなきゃとせっせと双眼鏡で覗いた。

 

 

 

 

M6 Real Face #2 (KAT-TUN

 

公演始まってすぐくらいの時はジャニーズ曲がまた出てきたぞとワクっとしてた。それが、花園神社の神様が登場して色々やり出してからはそっちばっかり観てしまう。つるちゃん(鶴野輝一さん)好きだわ。

神社に着いて廻くんにお賽銭のお金をねだる犬太の構図は普段のふぉ〜ゆ〜と同じ。だんだんお賽銭が高額になっていって神様もおお喜び。犬太はお参りがすむとさっさと行ってしまい、廻くんは神様とお話することになる。あれは私ですよ、と神様が言うのが可愛い。そんなこんなしてると、龍がチンピラから逃れて走ってくる。鞄が空を飛ぶのを見てSHOWBOY連想してしまう。すまん。

このチンピラが本当に本当にチンピラなのだ。やっぱり花園神社という歌舞伎町にある土地柄、コワイ人が多いのねと、納得してしまう。でも、この人は関係ないからと廻を庇ってくれる龍は男前だ。でもあんなに地べたに顔くっつけるようにして押さえつけることないじゃないか。チンピラさん。ここ、たっさんだったり今人さんだったりしたけどみんな治安悪い。まあそのくらいにしてやれと言いそうな梅さんも治安悪い。

「リアルを手に入れるんだ」の振り付け、リアルというのがお金の意味の指なのがリアル。やっぱりホストってお金になるんだなぁと妙なぁところにリアルを感じた。

Real Faceばかりに気を取られていたけれど、この曲が始まるのは龍が登場する時から。その前のほんわかした犬太と廻のやりとりや神様登場のところで流れているのは「Only1, NOT No.1」のテーマ曲のアレンジ版だった。演奏しているのはスチールパン?「ニモ」のUnder The Seaの演奏で使われるアレ。じゃないかな?どうかな?

 

 

 

M7 笑えれば(ウルフルズ

 

さつまいもんズの茶太郎がお笑いのオーディションに出演。相方は茂雄(としょさん)。

twitterで結果が配信される。「つ〜ゆ〜」と「おつゆ」のどっちかの名前はすぐに見つけられたけどもう一つはとうとう見つからなかった(オーディション通過したんだ)。過去エントリー歴があるだけにリアルだなぁと思った。

家に帰れば虎太郎という息子がいる父親。子供の自慢の父として頑張ってる。頑張ってる。頑張ってるのだ。歌はウルフルズなんだけど、どうしても忌野清志郎さんに聞こえてしまうのだよね。コンビ解散した後は配信で頑張ってみるものの上手くいかない。街で大道芸人のように芸を披露しても見向きもされない。雨が降ってきて切ない。本当、良い人なだけでは生きていけない。切なくて涙が出る。ここはずっとタオルで顔を押さえて見てた。そんなときに犬太が茶太郎を見つけてホストに誘う。やっぱり、ホストってお金が稼げるんだな。茶太郎の気まずい顔の表情が本当に切ない。

 

 

 

M8 大丈夫さ(ふぉ〜ゆ〜)

 

犬太が茶太郎を引っ張って行った先がホストクラブの店。

渋る龍と茶太郎にまあまあとなだめすかしてジャケットを着てもらうと、曲がスタート。

「大丈夫さ」がこんなに「大丈夫だよ」と説得力があるとは。でもみんなまだホストになりきれていないからドジばっかり。龍は足をガバッと広げて座るし、女子にも怖い感じで迫っててずっとケンカ腰。茶太郎はお笑いで培った芸を見せるけどウケない。廻はなんだっけ。犬太はトレーを持っててつまづいて転んじゃう。ところで、「転ぶ」時のノウハウがあるのか、犬太も、茉莉花も、同じ転び方をするのだ。右足に左足を引っ掛けてそのまま倒れる感じ。梅棒のマニュアルなのでしょうか。

楢木和也さん登場で、コリオグラファーとのコラボが実現。この曲が世に出てもうすぐ1年になる。2年前にふぉゆ棒が上演できていたらどの曲だったのだろうとふぉゆ担がみんな思ってる。もしかしたら、ここで初披露になるはずで実はLINEさんより梅棒さんで初出しのはずだったのか?なんて思ってみる(今人さんのスペースによれば、嵐「Guts」だったらしい。それよりずっとこの舞台に合ってる。本当ミラクルだわ)。

途中で地味女子登場。女子ーズではなくて以前松也にセーター捨てられた地味女子としょさん。松也に会いに行った時履いていたタイツではなく素足でしかも綺麗な足なのだよ。としょ姉さんをふぉ〜ゆ〜が囲んで踊るところの「1、2、3、4!」のところではとしょ姉さん、カウントに合わせてお顔を4人それぞれに向けるのがうまい。

グータッチをする瞬間が何度も出てくる。ふぉ〜ゆ〜のふぉ〜ゆ〜によるふぉ〜ゆ〜とOtomodachiのための曲だ。

ついつい「あっという間、中山優馬」と言いたくなるのを拍手に変える。

 

 

 

 

 

M9 LOVE涙空(綺咲愛里

 

演歌の有名な曲?な出だしだけどこの舞台のオリジナル曲なんだね。作詞が今人さんで作曲がウルトラ寿司ふぁいやーさん。

クリエの公演期間中、夜寝ているときにも何度も頭の中でこの曲が流れてきて、そのとき気づいたのが、「ああ涙、涙、涙散る さくら通り」と「遥か 彼方 投げた皿 見上げれば」がメジャー調かマイナー調か違うだけで同じなんだと気づいて、すごいなぁすごいなぁと思っていたら、スペースで寿司ふぁいあーさんがご自身で語っておられて音楽家さんの凄さを感じた。関ジャムみたいだった。私が気づかなかった「ふぁいあ ふぁいあ ふぁいあで高収入」も同じモチーフなんだそうだ。

茉莉花が兄に頼らず自分も稼ごうと上京するけど、犬太と同じように荷物盗まれそうになったりして治安の悪い街の洗礼を受ける。メイドカフェで働くと、早速きたお客がヲタ感満載の男子。「一番」というTシャツ、スマスマのまー坊みたい。その次に働くお店では青髭のサラリーマンに顔面ケーキしちゃう。茉莉花のここの転び方はさっきも書いた通り。そして大千穐楽ではこの失敗ばかりしちゃうキュートな茉莉花を今人さんが代打で演じた。今人さんの凄さを感じた。何としても舞台を届けたいという気持ちと、全ての振りと立ち回りを再現できる実力あっての今人茉莉花だ。

 

 

 

M10 黒船来航セレナーデ(梅棒)

 

オーランドが選りすぐったホストが歌舞伎町で店をオープンした曲。というコンセプトが全くわからないままで観たときは、まだ梅棒さんのメンバーのお名前とお顔が一致しなかった。私は公演のちょっと前に梅棒FC限定の動画を観てから天野一輝さんが気になっていたので、ひたすら青髪を探す。キャラがちょっとTHE CIRCUS初演の時のカルロスみたいだと思った(ほら、2人ともお医者さんじゃないですか)。

アイヌが生んだ真我玲央、ミナミの帝王・陣馬力、中洲院長・義務川礼斗、明洞から来たハク・ソジュ、歌舞伎町の学級委員長街野松也、みんなキャラが濃いのにしっくりくる。そしてみんなカッコイイ。こんなに全員が見た目のままの梅棒さんはかつて観たことが無いかもしれない。照れずにかっこいい梅棒を演ってください、って今人さんが言っていた通り。

こうしてふぉゆ担がどんどん梅棒沼に落ちていったのだなぁ笑

 

 

 

 

 

M11 OVERNIGHT SENSATION〜時代はあなたに委ねてる

            survival dAnce 〜no no cry more〜trf

 

突如現れたBlack  Ship に大打撃のWhite  Knight 。しかしがっくり来た廻くんのことを助けちゃうクレア。クレア姐さんもやっぱり良い人なのだね。廻くんに手紙を届けちゃう。伝説のホストを訪ねるようにと。ハマ子さんの本当の姿がここで明かされる。タップはここでは見せないんだね。その代わり、ナンバーワンホストの技術を伝授してくれる。このノリノリの曲から4人が白いスーツにお着替え。Only1, NOT No.1の時の衣装だ。ホワイトボードに色々なノウハウが書いてる。55度というのが面白い。おしぼりの渡し方、女子の手の甲へのキスの仕方、足をガバッと広げずに座り、女子にソフトに接する、ボトルでジャグリング、トレーを運ぶときに転んでしまった犬太が、ここでは側転からの着地。思わず拍手。ここも犬太のスキルの高さが見事。「大丈夫さ」の時できなくて転んでしまうのと、ここでバシッと決めるところの対比が完璧。「王道テレビ」の密着で、凄く悩んでいたザキさんを思い出してまた泣けてしまうのだ。

この白いスーツがデザインが4人4様。とくに廻くんにロングジャケットを着せてくれたのが本当にGJ。手足の長いのとジャケットの長いのが相まって優雅なのだ。

なんぷーさん(鶴野さん)がホワイトボードを引っ張っていくときに、「盛大な手拍子を」って書いてある側にひっくり返してから上手に履けるのだけど、それより前ずっと前から手拍子は鳴っている。

 

 

M12 歌舞伎町の女王(椎名林檎

 

さすが歌舞伎町の女王なクレア様。Black ShipとWhite Knightがケンカをおっ始めたのを聞きつけて私の街で物騒なことしないでくれる?と仲裁に入る。着物姿のクレアの周りで羽のファンを持って踊るダンサー達。大きな羽のファンが宝塚っぽい。こういうの持って踊ってたのかな樹里咲穂さん。昭和っぽいエレジーで、観客の手拍子が何となく「ン・チャチャ・ン・チャ」になっていた。Black ShipとWhite Knightとそれぞれファンに興じたりハリセンで真似したり、それぞれ役のなかで自由にしているので目が足りない。ファンを持って踊る女子ーズのダンスが見事。

 

 

 

そして喧嘩じゃなくて店の売上で勝負を決めよう、ということになる。

ナンバーワンの選りすぐりのBlack Shipと比べて、伝説のホストからホストのイロハを伝授されたばかりのWhite Knightsはどうみても不利。ここがなんとなく厨房男子の勝負を連想してしまう。

 

 

 

M13 君の彼氏になりたい。(SnowMan

 

オーランドが観客を煽るように手拍子をするより前から客席から手拍子が曲のスタートから鳴り響く。ふぉ〜ゆ〜の舞台ではよくあること。高揚した気持ちと同じ。

前半ではBlackShipのホストたちが素晴らしいホストっぷりでどんどん売上の数字を上げていく。

スポットが当たったときに踊っているホストがかっこいい。あっちをみたりこっちをみたりしつつソファの位置が目まぐるしく変わっていくのにダンスは止まらない。センターをキメる松也様が素敵。曲のイメージ通りの振り付けで、うっかり梅棒が歌っているような錯覚を起こす。

後半は

WhiteNightが登場。しかし決め台詞を言っても「無理無理無理やっぱ無理」と終電気にする女子ーズがごめんねのジェスチャーして走り去っていく。このダンスが大好きだ。

売上がどんどんアップするBlackShipを見て「ヤバイヤバイ」と思っているWhiteKnightのクラブステップ(蟹さんみたいなアレです)が、超絶カッコ良い瞬間。

 

 

 

 

M14 Boys & Girls(浜崎あゆみ

 

クレアが見つけた原石がいよいよ登場する。ナンバーワンキャバ嬢になった茉莉花がロングの金髪にキラキラドレスで登場。浜崎あゆみが歌っていた時もこんなドレスで歌っていなかったっけ。茉莉花嬢のダンスも華麗で見事。茉莉花が現れびっくりしたのは兄の犬太だけど、茉莉花は龍に

会えて本当に嬉しかったのだろうね。あなたがくれたハンカチ、大切に持っていたわ、みたいな感じで、シンデレラの靴というか何というか、再会にときめく舞莉花嬢が可愛い。

 

 

 

 

M15 愛されるより愛したい(KinKi Kids

 

最初にこの曲が流れた時は、「遂にKinKi Kids登場」と思ってワクっとしたけれど、観劇の回数を重ねていくにつれて「キンキが」という感じは薄れ、「茉莉花に一目惚れした松也が愛を語る歌」一択になっていった。とにかく愛が強い。圧が強い。惚れた男は弱い。BlackShipの他のホストが全く目に入らない。けれどそんなみんな大好き松也には目もくれずひたすら龍が好きな茉莉花が可愛い。完全なる横恋慕な松也。

そして茉莉花というナンバーワンキャバ嬢を見方につけて巻き返しに燃えるWhiteNight。数字がどんどん追い上げて行く。

この曲のラストから急に不穏な空気になる。曲が変わってBGMになるのだけど、よく聴くとこれは「黒船来航セレナーデ」のマイナー調アレンジ版。時計の音のようなサウンドに乗ってゆっくり流れると違う曲のようだけれど。寿司ふぁいやーさんお見事。

この不穏な空気の中ではホストクラブってやっぱり治安悪いん?と思わせる。ちょっとおどけたホストを殴ったり。松也の隠し持っていた薔薇の花束に薄ら笑いで目をやったり。黒い世界を垣間見せる瞬間。オーランドが実は強か者なんだろうなと思わせる。

 

 

 

この後にWhiteNightの4人が「どっか寄ってく?」の場面あり、いや僕は息子が・・・の茶太郎があり、ジュースジャンケンの場面があり。

大抵は越岡さんが負けるのが王道でした。

 

 

 

M16 truth(嵐)

 

起承転結の「転」。

ストーリーが大きく動き出す。茶太郎の息子の虎太郎の病気が悪化する。医者に駆け込む茶太郎に診察の結果を見せるお医者さん。泣かずには見られないところ。しかし大野智さんの歌の上手さについつい引き込まれそうになる。

苦悩する茶太郎のダンスがモダンバレエのようだ。医者からは高額な治療費の話が出たんだろう。病気の息子に苦しむ父親にさらに医療費の捻出に苦悩する。

苦悩する茶太郎がオーランドと道でぶつかる。散らばった書類を見て一瞬で察する辺りはさすがこの世界でのしあがって来ただけのことはある。そして謎の女性に偵察を頼む。裏社会に通じてる感。悩み抜いて窮した茶太郎は店の売上金に手をつけるのだね。誰にも相談しなかったからどうしてそういう行動に出たのかは知らないからWhiteNightのホストたちも戸惑う。一夜で大金が動く世界でさえ茶太郎が困るんだから治療費は余程高額なんだろう。

間奏とアウトロで出てくるフルートの音に茶太郎の気持ちを重ねてしまう。

 

 

 

M17 ゴールデンタイムラバー(スキマスイッチ

 

茶太郎の苦悩が最大限に表現される。来店客にも心あらずで怒らせてしまうとか、それまでなかった行動に、何故?と思い悩む廻と龍と犬太も。

逃げる茶太郎と追う廻と龍と犬太。絶え間なく回転するセットで逃げる姿がずっと晒される。逃げる茶太郎を庇って嘘を言うオーランド。駆け引きが行われる様の表現が素晴らしい。

元々私は歌詞に疎いので、この曲の中に麻雀の用語や言い回しが出てくるとパンフレットに書いてあったけれど結局ひとつも分からなかった。

体力的にすごくしんどそうなナンバー。でもこれを削ってはやっぱりだめな場面。

茶太郎の居ない穴が3人のホストに埋められるわけがなくお客は怒ってしまったり散々。そんなときにBlackShipの中に茶太郎が。オーランドがお金をちらつかせて買収したんだろう。気まずい顔の茶太郎が切ない。なんで?という気持ちばかりのWhiteNightに説明も言い訳もしない茶太郎。BlackShipのダンスに遅どりがチラチラとありながらもガッツリ合わせて行く茶太郎が切ない。

 

 

 

 

 

M18 カナリヤ(NEWS)

 

NEWS担の方にはとても思い入れのある曲だそうで曲の使われ方も素敵なタイミングで、そういうこと知らない私でも、この曲は良いなあと思った。NEWSの曲もあるよ、と聞いていたし、イイところで使われてるんだとラインライブで確か言ってたけど、やっぱり舞台で聴くと本当にグッとくる。廻と犬太と龍が、それぞれ下手、上手、上段で違うダンスをする。たぶん同じ振り。でも向きはバラバラ。でもいつの間にか揃ってる。またチラシ配りからやり直そうか、と3人が歩み寄ったのを、上段で茶太郎が見ているそれを見ているこちらは泣く構図。

 

 

 

 

M19 夢物語(タッキー&翼

 

クレア姐さんが扇子をバッと広げる。「最終日」

上手と下手に集まったBlackShipとWhiteNight。そこで始まるこの曲に「わータキツバ」と思った。ジャニーズの曲がたくさん使われているという触れ込みでタキツバ曲もあったのは嬉しかった。ふぉ〜ゆ〜もいっぱいお世話になった先輩だから。

ということでいよいよ最終決戦。売上対決。見た目はダンス対決。上手と下手に分かれて店の存続を賭けての対決。キャバ嬢たちお客さんも参加してるから、いいわと思った店に行ってしまう。

下手で廻くんが腕相撲したりして戯れていたのはこの曲かな。今人さんのスペースで、いろんなことをやったけど全部対応してくれたと仰っていた。越岡さんの対応力、褒められてます。

途中で「助太刀するぜ」と入ってきてくれるのは伝説のホストだった浜辺直人。タップはここでたくさん披露してくれる。タップって舞台では不可欠ですね。瀬下尚人さんもSHOWBOYで踊っていらしたし、SHOCKでも以前は曲があった。タップ良いです。ふぉ〜ゆ〜もタップもっとやってくれないかな。

そしてキーとなる人物が登場。あの宝くじ売り場のお婆ちゃん(としょさん)が腰を曲げて現れると、当選宝くじを撒き散らす。太客はキャバ嬢だけじゃなかったのね。そして小銭をばら撒いてしまったときに助けてあげた犬太や茉莉花への恩返しかな。塩崎兄妹は人柄も素敵なんだ。

 

 

 

 

M20 キング オブ 男!(関ジャニ∞

 

オープニングも関ジャニ∞、クライマックスも関ジャニ∞。スタイリッシュな曲いわゆるジャニーズの王道アイドルっぽい曲じゃないのがこの舞台にあってる。

今人さんのスペースでも選曲について触れていて、「カッコつけない曲をちゃんと歌っているのが関ジャニ∞であり、そういうアーティストがジャニーズに居てくれて良かった、泥くさいのが良い」(ニュアンスです)と仰っていた。私もそう思った。今までみた梅棒さんの舞台では結構泥くさい曲もたくさんあって、ジャニーズという言葉を聞いてパッと浮かぶグループの曲となかなか結び付かない。関ジャニのセレクトはさすがだなと思った。

 

客がいれただけで飲まなかったボトルの中身も全部飲んでこその売り上げよ〜とクレアさんが言ったので、飲み合戦になる。飲み方としてはあのアルコール度数の高いお酒をラッパ飲みです。現実であれをやったらみんな倒れてしまうでしょう。舞台の両袖に「彼らは特別な訓練を受けています。」のようなテロップが流れて笑う。というか、要る?

そしてあの飲み方、初めて観た時は適当に演っているように見えたけれど、実はよくよく細かく組まれたダンスになっていて、何度観ても全部同じ飲み方だった。最初は廻くんと義務川くんだったかな。次が龍と松也が腕を絡ませて回りながら。茶太郎の相手は3人でボトルが追加されて茶太郎はベロベロに。茉莉花はさすが酒蔵の娘だから強いらしく、ドレス姿でボトルを3本ずつ両手に持って飲み。下手をみると、宝くじのお婆ちゃんも飲んでたり。上段に移動してからもボトルは手放さず。BlackShipのファイブスターズはここだった。ボトルを持ってのポーズ。大セットが回転しながらのポーズはほんと大迫力。

BlackShipのホストからたった1人飲んでいなかったオーランドに飲みを迫られると、みんなボトルを空にするペースで飲んだのにオーランドはグラス1杯で倒れた。お酒飲めないのが可愛い。

そしてほぼ全員が酔い潰れて終わり。もしかしたらふぉ〜ゆ〜の飲み会もこんな感じ?

 

 

 

 

 

M21 俺たちに明日はあるSMAP

 

 

その対決の日から1年後。BlackShipは店をたたみ、勝ったWhiteNightはBlackShipのホストも入ってる。松也は相変わらずナンバーワンホストで、相変わらず茉莉花に惚れている。廻くんは松也の持っている花束が特大なサイズになったというと満更でもない松也。憧れのホストと共にこの社会で生きている。龍は茉莉花ときっと歌舞伎町を背負って行くんだろうね。クレア姐さんが見つけたナンバーワンキャバ嬢茉莉花。犬太は実家の酒蔵に戻って新作「白騎士、黒船」という銘柄を持って現れる。茶太郎はピンの芸人としてオーディションで賞金を獲得してレプリカを持って現れる。「俺たちに明日はある」という曲のタイトルは映画のタイトルをもじったものらしいけれど、ふぉゆ棒のラストがこの曲で本当にぴったりで、明日からも頑張って生きていこうという気持ちで劇場を後にできる。

 

 

 

 

 

 

カテコ

 

Only1, NOT No.1の曲のインストが流れる。ふぉ〜ゆ〜が歌っているテーマ曲としてだけでなく、Bar On The Beachでもピアノメロディで流れ、花園神社でも流れる曲で、この舞台の軸になっている曲。何度でも聞きたいし、できれば持って帰りたい曲。

ここでも梅棒舞台ならでは、演者さんのクレジットが出る。手が痛くなるくらい拍手と手拍子をしながら、この人を観に私は足を運んでいるんだな、でも期待を裏切らない素晴らしい感動をいつも貰えて嬉しい、としみじみと思った。

最後の最後まで役の人物のままなふぉ〜ゆ〜を観ながら、今年の夏はホストに狂った夏だったと、8月7日で終わった夏を振り返っていたのでした。